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2021年11月10日 (水)

自暴自棄犯防止に金属探知機が必要では

-京王線乗客刺殺事件-

 衆院選で東海テレビ(名古屋)の開票速報特番に出演中、番組を中断して、東京・調布市を走行中の京王線車内で乗客が刺され、油をまいて放火されたという一報が飛び込んできた。最終的には1人が重体、16人が重軽傷の大惨事。火の手が上がる車内を逃げまどう乗客の映像も流れた。

 「人を殺して死刑になりたかった」というハロウィーンの仮装をした24歳の男。やはり、この犯行は8月、私がこのコラムに「『見せる警備』で抑止するしかないのでは」と書いた小田急線車内に油をまいて刃物で女子大生ら10人を襲った36歳男の事件をまねたものだった。小田急線の男は「勝ち組っぽい女性に腹が立った」と供述している。

 これらの事件後、車内の停止ボタンや非常コック、緊急停止駅でのホームドアの開閉など異常時の対応が改めて検討され、テレビ番組でも取り上げられている。だけど、これらはいずれも事件が起きたあとの乗客の避難や誘導が中心で、事件を未然に防ぐための抜本的な対策とは、ほど遠い。

 とはいえ、京王線の男は刃渡り30㌢の包丁とライターオイル4㍑を持ち込んでいた。都市部で鉄道は通勤、通学をはじめ日常生活には欠かせない。そこでこんな犯行が続発したら社会はマヒしてしまう。

 ここは思い切って主要駅の自動改札機に空港で使用されているエックス線検査機、あるいは携帯電話など小物には反応しない金属探知機を取り付けられないものか。もちろん限定的ではあるが、自暴自棄犯に一定の効果はあるのではないか。

 もはや「防ぎようがないよね」と言っている場合ではないことは確かだ。

 

(日刊スポーツ「フラッシュアップ」2021年11月8日掲載)

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