2021年9月15日 (水)

コロナ対策だけでも超党派でできないか

-総裁選〝劇場〟に思う-

 メディア、とりわけテレビは自民党総裁選劇場だ。1政党の総裁選びとはいえ、よほどのことがない限り次期首相となるのだから、それもまたむべなるかなだ。

 今週末には候補が出そろい、政策発表。ただ投票は国会議員と党員、党友だけ。一般の有権者は政策をじっくり吟味して1票を投じることはできない。どんなにおいしそうに見えても、絵に描いた餅なのだ。

 だけど本当に私たちは指をくわえて見ているしかないのか。ふと、やりようによっては総裁選を少しは身近に引き寄せられる、そんな気もしてくるのだ。

 特定の候補を応援する気はないが、たとえば岸田文雄前政調会長は感染症対策として「健康危機管理庁」の創設を打ち出している。感染者が減っているとはいえ、いまも7割近くの人が自宅に置かれたまま。コロナ禍は、この国の行政機構の破綻をあからさまにした。

 一方、総裁選で影が薄い野党は4党共闘体制を組むと同時に、立憲民主党は衆院選に向けて公約を発表。その中で首相官邸に「新型コロナウイルス対応調整室」の新設をうたっている。

 だったら、この点は岸田案に乗って超党派で健康危機管理庁設立に協力することはできないか。野党も賛同しているのだから総選挙後にすんなり設立が決まり、感染者が自宅でバタバタと死んでいくこの事態は少しは改善されるのではないか。

 それによって野党の公約も現実味を帯びるし、何より総裁選に票を投じる人たちがどの候補なら野党とも連携、政策を実現できるか考える、ひとつの指標になるはずだ。

 絵に描いた餅も、やりようによって、おいしくいただくことができるのだ。

 

(日刊スポーツ「フラッシュアップ」2021年9月13日掲載)

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2021年9月 8日 (水)

人生終盤でのミス 絶対に認めたくない元エリートたち

-池袋暴走事故 実刑判決-

 東京・池袋で乗用車を暴走させて31歳の母と3歳の娘を死亡させ、9人にけがを負わせた旧通産省幹部、飯塚幸三被告(90)に先週、禁錮5年(求刑同7年)の実刑判決が言い渡された。

 飯塚被告は裁判で、亡くなった母娘には「申し訳なく思う」としながらも事故は車の欠陥で起きたと主張してきた。自分は悪くない。悪いのは車、とされた遺族はどんな気持ちだったか。

 同じようなことは3年前にもあった。東京・白金で早朝ゴルフのため女性を迎えに行った当時78歳の検察の元特捜部長が車を暴走させて店に突っ込み、通行人の男性をはねて死亡させた。この元特捜部長も「ブレーキがまったく利かない欠陥車が起こした事故だ」と主張。なぜか官界司法界の元幹部が事故を起こすと、原因は「車の欠陥」なのだ。

 この元幹部たちは自分なりのやり方でここまで上り詰めてきた。そんな自分が人生の終わり近くでミスを犯したなんて絶対認めたくない。それが、こんなかたくなな態度を取らせているように私には思えてならない。

 ちなみにこの元幹部たち、暴走死亡事故だったのに1度も逮捕されたことはない。

 もちろん被告に無罪主張も控訴の権利もある。だが、むなしさばかりが残る裁判。池袋の事故で瞬時に最愛の妻と、かわいい盛りの女の子を失くした男性は「判決が出たら、もう争いはやめませんか。それより事故をどうしたらなくせるかという視点を、ともに持ちませんか」と呼びかけている。

 人生の最終章での被告の5年間の刑期。その1日1日が1歩1歩、この男性の呼びかけに近づく日々であってほしい。いまはただ、そう願うばかりである。

 

(日刊スポーツ「フラッシュアップ」2021年9月6日掲載)

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2021年9月 1日 (水)

組織犯罪摘発に一定条件「福岡基準」を

-工藤会トップ死刑判決-

 1990年代から2000年初めにかけて、現在、危険指定暴力団となっている工藤会が本部を置く北九州市は「暴力が支配する町」とまで言われ、市民や企業に向けて銃弾が乱れ飛んだ。私も何度も取材し、工藤会本部にも足を踏み入れた。

 先週、福岡地裁は、その工藤会総裁、野村悟被告(74)に死刑、会長の田上不美夫被告(65)に無期懲役の厳刑を言い渡した。起訴された4事件のうち漁協組合長射殺は実に23年も前の事件。しかも、すべての事件に直接証拠はなく、暴力組織の上意下達の人間関係から両被告の事件への関与、指揮命令があったとされた。

 「そんな間接証拠だけで死刑判決か」という批判もあるが、判決言い渡しのあと裁判長に「生涯後悔するぞ」と、声をあげる被告。こうした暴力的組織に壊滅作戦を展開した警察検察の努力は高く評価されていい。

 その一方で、こうした捜査手法、司法判断はどこまで認められるべきなのか、危ぶむ声があることも確かだ。

 弾圧や抑圧に抗議するデモ。あるいは反原発、反基地のピケや座り込み。そうした活動のなかで、だれかが逮捕されるたびに指揮命令があったとしてトップの責任を問われたら、組織は壊滅的な打撃を受ける。

 ここはどうだろう。今回の判決を受けて、万やむを得ず死刑を選択する条件として「永山基準」があるように、組織犯罪摘発について一定の条件をつける。例えば動機、残虐性、指揮命令体制、社会的影響…。こうしたものを組み入れた、いわば「福岡基準」のようなものは作れないか。それは必ずや、日本の司法界に多大なインパクトを与えることになるはずだ。

 

(日刊スポーツ「フラッシュアップ」2021年8月30日掲載)

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2021年8月25日 (水)

「見せる警備」で抑止するしかないのでは

-小田急線 無差別刺傷事件-

 通信社から「どうしたら、このような事件は防げるのでしょうか」とコメントを求められて、考え込んでしまった。今月初め、夜の小田急線で刃物を持った男が次々乗客を襲い、女子大生ら10人が重軽傷を負った。車内に油をまいて放火も図った36歳の派遣社員の男は「勝ち組っぽい女性に腹が立った」と供述している。

 大学中退後、定職もなく、生活保護を受けていたという犯人の男。格差社会を是正すべきといっても、すぐにできることではない。

 ではラッシュ時、身動きもとれなくなる通勤通学電車の安全はどうしたらいいのか。

 私は「JR東海などの新幹線を参考にしたら」と、提言させてもらった。

 2015年、小田原付近を走行中の東海道新幹線車内で71歳の男がガソリンをかぶって自殺。巻き添えで女性1人が死亡した。また2018年には、新幹線車内で22歳の男が女性2人を刃物で襲い、止めに入った38歳の会社員が殺害された。

 こうした事件で私は当時、「防犯カメラなどの機械警備では犯行そのものは止められない。全部の列車にガードマンを乗車させるべき」と、このフラッシュアップなどで提言させてもらった。

 そのせいでもないだろうが、数年前から東海道新幹線では全列車に制服姿で特殊警棒、無線機を持ったガードマンが乗車。最近は発着時、乗降口で手荷物にも目を光らせ、幸いにしてその後、凶悪事件は起きていない。

 もちろん通勤通学電車では簡単なことではないだろうが、せめて一部の電車やホームにガードマンを配置させることはできないか。
 身勝手な理屈の無差別犯行は「見せる警備」で抑え込むしかないと思うのだ。

 

(日刊スポーツ「フラッシュアップ」2021年8月23日掲載)  

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2021年8月18日 (水)

若者に信頼できる情報を

-ワクチン接種への躊躇-

 新型コロナ感染は先週、専門家が「災害時並み」と警告する事態となった。そんな時、ここ1年、折に触れて情報をくださる地元のS医師からメールが届いた。

 一時、供給が危ぶまれたワクチンは必要量が届くようになったと記されたあと、やはりこんな心配が。

 〈そのような状況になりながら、(若者が対象の)大学キャンパスでの接種はワクチンが余ってしまって、近隣の会社の方や家族にも接種できたと聞きました〉

 大学ばかりではない。若い働き手の多い職種の接種に出向いた医師も「暇だった」と嘆いていたという。

 S医師も指摘する若者のワクチン躊躇。ただ、これには私たちメディアにも責任があると思えてならない。SNS上に飛び交う情報。「金属片を埋め込まれて行動が監視される」「遺伝子が書き換えられる」。 

 ちょっと考えればデマとわかるはず、と切って捨てるのは簡単だ。だが、「不妊や流産の話はやはり心配」という女性の声は根強い。ワクチン接種が日本で始まって半年。そんなデータがそろうはずがないと強調してみせたところで、悲しいかな、メディアよりSNSが信じられてしまっている。

 ただ、これはメディアだけのことではない。小出しの対策しかないこの国の政府。医師と学者で不協和音も聞こえてくる医学界。いずれにも若者の目や耳は向いていないのだ。

 ここはどうだろう。メディア、政治、医学界が手を携えた発信基地は作れないものか。若者がいま求めているのは、何にも増して信頼できる確かな情報のはずだ。

 若者は、ぜひワクチンを―。S医師のメールは静かな呼びかけで結ばれていた。



(日刊スポーツ「フラッシュアップ」2021年8月16日掲載)

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2021年8月11日 (水)

国家的棄民を繰り返すのか

-コロナ「自宅療養」に思う-

 東京五輪は、きのう閉幕。きょうは8月9日。その8月を詠んだ句がある。

 八月や六日九日十五日

 6日は広島、きょう9日は長崎の原爆の日。そして15日は、76回目の終戦の日である。だが長年、中国残留邦人の取材を続けてきた私はその9日に、ぜひソ連軍の旧満州侵攻を加えてほしいと思っている。

 敗戦6日前の1945年8月9日、ソ連軍は突如、ソ満国境を越えて満蒙開拓団の村々に襲いかかった。男手は国境警備に取られ、残ったのはお年寄りと女性と子ども。守ってくれるはずの関東軍はとっくに逃げ出し、老人と女性は惨殺されるか、辱めを受け、多くの幼子が中国残留孤児となった。国が名もなき市民を見捨てた国家的棄民だった。

 なぜ今夏、ことさら、そのことが私の胸をよぎるのか。コロナ対策をめぐって菅政権は、重症者と重症リスクの高い人、及び、中等症と診断されなかった軽症の患者は原則、入院させず、自宅で療養させる方針を固めた。

 昨年、国内で感染が確認され、「入院を拒否する者には罰則も」とした時とは正反対の対応。しかもウイルスの変異で感染力が1・5倍にもなっている時に、だ。

 政府は保健所が自宅療養者をケアするとしているが、3波4波の際、300回も保健所に電話してもつながらなかった。やむなく呼んだ救急車の中で息を引き取った。そんな例が相次いだことを忘れたわけではあるまい。

 はっきり言おう。助ける命、見捨てる命。またまた国家的棄民が始まったのだ。

 それが戦後76年の夏。五輪後のこの国の政府が私たちに見せてくれる、おもてなしの姿なのだ。

 

(日刊スポーツ「フラッシュアップ」2021年8月9日掲載)       

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2021年8月 4日 (水)

近未来の観戦? 無観客もいいもんじゃないですか

-東京五輪あと1週間- 

 昨秋、「オランダより友来る」と書いた今野充昭さんから東京五輪に合わせて帰国したとメールが届いた。

 空手普及のためオランダに渡って約半世紀。ここ4年間は過去3回女子オランダチャンピオンになったシスカ選手(37)のコーチをつとめていたが、残念ながらシスカ選手は五輪代表切符を逃し、今野さんは選手帯同とはならなかった。

 メールには前回東京五輪で外国人初の柔道金メダリストとなったオランダ人、「あのヘーシンクさんの偉大さにあらためて頭が下がります」と書かれていた。

 コーチとしての空手参加はかなわなかったが、オランダ人のご夫人の「行かなかったら、一生後悔するんじゃなぁ~い?」の声に感謝しての帰国。14日間のコロナ隔離もすんで、いまは旧知の方の都内のお屋敷に滞在。「いやぁ、無観客もいいもんじゃないですか」と電話の声がはずんでいる。

 酷暑のなか、チケット片手に走りまわることもなく、柔道、水泳、卓球…。テレビをザッピングする優雅な日々。「これが近未来の五輪観戦では」という。

 たとえば今回の開会式は、世界で10億人がテレビで見たといわれている。有観客で5万人がスタジアムに入ったとして、わずか2万分の1。これからは開催地はアテネに定着させるとか、あるいはアフリカ諸国に競技場やプールを次々に建設、試合は全世界にテレビで配信する。今野さんは、東京大会をきっかけにそんな提案をしてみたら、という。

 その今野さんが楽しみにしている空手の試合は5日から。いろいろあった、いや、いろいろありすぎた2020東京五輪も閉会式まで残すところ、あと7日だ。

 

(日刊スポーツ「フラッシュアップ」2021年8月2日掲載)

 

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2021年7月28日 (水)

もう1度ソフトで厳しい言葉を聞いてみたかった

-酒井政利さん死去-

 オリンピックとコロナ禍の記事があふれる紙面で、それはひっそりと報じられた気がする。酒井政利さんが亡くなった。85歳だった。

 南沙織さん、山口百恵さん、キャンディーズ、矢沢永吉さんら多くの歌手の楽曲を世に出された「伝説のプロデューサー」。

 20年も前の2000年初め、テレビ朝日の早朝番組、「やじうまワイド」で、酒井さん、漫画家のやくみつるさん、そして私の3人でコメンテーターをさせていただいた。少し長いCMに入ると、喫煙コーナーに駆け込む自称不良中年。酒井さんは「伝説」とはほど遠い気さくな方だった。

 「才能を持つ原石を見つけてくるのがぼくたちの仕事。だけど、それを磨くのはその歌手の感性と努力。そのうえで、何を発信するかです」。だからそれを大事にしない人には手厳しかった。それはアーティストにとどまらない。

 女性の五輪メダリストがタレントもどきの外国人と結婚すると聞くと、「やめなさい。あなたの才能も努力もつぶされる」と頑固一徹パパのように怒っていた。

 後年、大事にしているアーティストの私生活や芸能界のゴシップに、あることないことコメントしてはご意見番を気取る女性に、とうとう我慢ならなくなった。裁判も辞さない覚悟で「寄生虫」と切って捨てた。しなやかな人柄の中に、すっくと伸びた青竹のような芯を持っておられる方だった。

 華やかに終わったとはいえ、開会式の楽曲や演出にもクレームがついてしまった東京五輪。音楽とは何か。プロデュースとは、アーティストとは。

もう1度、酒井さんのソフトな口調に包まれた、厳しい言葉を聞いてみたかった。

 

(日刊スポーツ「フラッシュアップ」2021年7月26日掲載)

 

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2021年7月21日 (水)

毅然とした姿勢 感じた静岡方式

-熱海 土石流災害-

 死者18人、行方不明12人の大惨事となった熱海市伊豆山地区の土石流災害。発生から11日たっていたが、静岡朝日テレビの「とびっきり!しずおか」に出演、報道記者から家屋が猛烈な勢いで流されていく生々しい映像を入手したときの驚きや、その後の取材の苦闘ぶりを聞かせてもらった。

 そんな中、経験したことのない大災害を前に、静岡県、熱海市、行政の毅然とした姿勢が心に残った。

 発生から2日たった5日夜。行方不明者の公表をためらう県の担当者に、難波喬司副知事が必ず今日中に記者会見を開けと命じ、64人の不明者全員の氏名を新聞、テレビに発表。その結果、わずか1日で44人の無事が確認された。泥水に腰までつかって捜索する警察、自衛隊、消防が、それによってどれほど効率的に動けたか。静岡方式は今後、全国の自治体が参考にしてほしい。

 その難波副知事は土石流となった盛り土について、業者が規定の15㍍の3倍も土を盛り、その土には冷蔵庫など産業廃棄物も含まれていたとして「明らかに不適切かつ違法」と断言した。

 こうした業者への指導は県や市の業務。場合によっては官の責任も問われかねない。だが副知事は「失われた人命に対して、県は説明責任がある」として、私が出演した当日は、前日に記者から出されていた60の質問に答えて、記者会見は2時間半にも及んでいた。

 コロナ禍の中で起きた土石流災害。いずれもあってはならないことだが、官の責任も官が厳しく追及していく。一方で官がなすべきことまで民に押しつけて、いらぬ軋轢を生む官のありようも問いかけた、今回の大惨事だった気がする。

 

(日刊スポーツ「フラッシュアップ」2021年7月19日掲載)

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2021年7月14日 (水)

全員不起訴「検事の本懐」は どこに

-河井元法相 買収事件- 

〈受領100人不起訴-「もらっておけばよかった」-正直者〉。これは公選法違反で3年の実刑判決を受けた河井克行元法相から買収資金を受け取った広島の県議や市議ら100人が全員不起訴となった先週、読売新聞の「USO放送」に載った読者からの投稿だ。

 2019年参院選候補の妻・案里元被告への投票取りまとめのため、県議や市議、町議にバラまかれた金は2900万円。国会議員秘書の300万円を筆頭に県議200万円、市長100万円など計100人。50万円受け取った地方議員も16人にのぼったが、東京地検は全員を不起訴とした。

 新聞記者時代から多くの公選法違反事件を取材してきた。その中で名もない市民が現金を受け取ったとする買収事件は冤罪の温床といわれている。取り調べた男性に孫の名前を書いた紙を踏ませて自供を迫った2003年鹿児島・志布志選挙違反事件は起訴された13人が、また警察が現金受け渡しの会場まででっち上げた1986年大阪・高槻買収事件では史上最多147人全員が無罪となっている。

 すぐに思い出すだけでも過去、これだけ罪のない人を泣かせながら、このたびは罪を認めて丸刈りになった市長までいたのに、全員不起訴とはどういうことだ。

 検察は元法相という大物を追い込むには金を受け取った側の〝協力〟が不可欠だったとする。だが今回、多額の現金を受け取ったのは名もない市民ではない。選挙違反が民主主義を根底から破壊することを熟知している議員ではないか。 

 諄々と諭し、心静かに法の裁きを受けさせる。それこそが「検事の本懐」ではないのだろうか。

 

(日刊スポーツ「フラッシュアップ」2021年7月12日掲載) 
   

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«これが「ふれあい」求める祭典の姿か